「ストウブにしようと思っていたけど、バーミキュラも気になって結局どっちにすればいいかわからない…」
この悩み、本当によく聞かれます!
どちらも鋳物ホーロー鍋の最高峰。
どちらも数万円する買い物。
「失敗したくない」という
気持ちはよ〜〜くわかります。
フランスで修業し、
帰国後も厨房とプライベートの両方でこの2つの鍋を使い続けてきた立場から、
フレンチシェフとして正直な結論をお伝えします。
結論:目的によって答えが変わります
先に答えを言います。
- フレンチ・洋食の煮込みを極めたい → ストウブ
- 無水調理・日本のごはん料理を美味しく作りたい → バーミキュラ
「どちらが上か」ではなく、
「何を作るか」で答えが決まります。
この視点を持つと、迷いが消えます!
一目でわかる比較表
| 比較項目 | バーミキュラ | ストウブ |
|---|---|---|
| 原産国 | 日本(愛知県) | フランス(アルザス地方) |
| 蓋の精度・密閉性 | ★★★★★(0.01mm精度) | ★★★★☆ |
| 無水調理の得意度 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 蒸気の循環(ピコ) | なし | あり ◎ |
| 炊飯の美味しさ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| フレンチ煮込みとの相性 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| 内側の素材 | ホーロー(白・カラー) | 黒マット加工 |
| 価格帯(22cm目安) | 約3.2〜3.8万円 | 約2.8〜3.5万円 |
| プロ厨房での使用実績 | 少ない | 多い(世界標準) |
| 蓋のセルフスタンド(新型) | あり(オーブンポット2) | なし |
バーミキュラの実力と正直な評価
世界が認めた「日本製の精密さ」
バーミキュラ最大の特徴は
、蓋と本体の合わせ精度が0.01mmという驚異的な精密さです。
愛知県の老舗鋳物メーカー「愛知ドビー」が開発したこの技術は、
フランスのストウブやルクルーゼにもない日本製ならではの強みです。
この密閉性が生む
最大のメリットは「無水調理」
食材から出る蒸気だけで調理するため、野菜の甘みや栄養素が逃げません。
「バーミキュラで炊いたご飯は別次元」という声が多いのは、
この密閉性が生む蒸気の均一さによるものです。
バーミキュラが特に輝く料理
- 炊飯(特にこだわりのある方に圧倒的支持)
- 野菜の無水蒸し・無水カレー
- 肉じゃが・筑前煮などの和食煮物
- 蒸し料理・おこわ
- 野菜スープ(素材の甘みが際立つ)
フレンチシェフ目線でのバーミキュラの弱点
正直に言います。フレンチの煮込み料理でバーミキュラを使うと、少し物足りなさを感じることがあります。
理由は蓋の構造にあります。バーミキュラの蓋は完全に密閉されるため、蒸気が逃げにくい反面、蒸気が食材の上から均一に「降り注ぐ」設計ではありません。フレンチの煮込みでは、蒸気循環によって食材に旨みを含ませる工程が重要で、そこでストウブのピコが威力を発揮します。
また、内側が白いホーロー加工のため、赤ワインやトマトを使うフレンチ料理では色素が蓄積しやすく、
長期間使うとクリーム色が変色することがあります。
ストウブの実力と正直な評価
フランス料理のプロが選ぶ理由
私がフランスで修業していた頃、厨房にあった鋳物鍋はほぼストウブでした。世界中の三ツ星レストランで使われているという事実が、その信頼性を物語っています。
ストウブが特別なのは、蓋の裏についた「ピコ(突起)」の存在です。
食材から上がった蒸気が水滴になり、ピコを伝って均一に食材の上に降り注ぐ。
この循環が、長時間の煮込みで食材の旨みを逃さない仕組みを作っています。
フランス語で「アロゼ(arroser)」、つまり「水をかける」という調理技法を、
蓋の中で自動的に,勝手に再現してくれるのがストウブの鍋の設計思想です。
ストウブが特に輝く料理
- ブフ・ブルギニョン(牛肉の赤ワイン煮込み)
- コック・オー・ヴァン(鶏の赤ワイン煮込み)
- 鶏コンフィ・豚肩肉の長時間ブレゼ
- 炊飯(ストウブご飯も絶品)
- 魚のポワレ・ブイヤベース
- キャセロール全般
フレンチシェフ目線でのストウブの弱点
黒マットの内側は、料理中に食材の色の変化が見えにくい点が唯一の弱点です。
「玉ねぎがどのくらい炒まったか」を色で判断する場面では、
少し注意が必要です。慣れれば問題ありませんが、初めて使う方には戸惑いがあるかもしれません。
「どちらを買うべきか」の実践的な判断軸
ストウブをおすすめする人
- フレンチや洋食の煮込みをよく作る
- 肉・魚を使った長時間ブレゼに挑戦したい
- 世界のプロが使う調理道具にこだわりたい
- 赤ワイン・トマト料理が多い(内側の色移り気にならない)
- 「使い込むほど育つ」鍋が好き
バーミキュラをおすすめする人
- 炊飯の美味しさに特にこだわりたい
- 無水料理・ヘルシー調理を日常にしたい
- 日本の煮物・和食もよく作る
- 「日本製の精密さ」に価値を感じる
- 蓋をテーブルに置けるセルフスタンド機能が便利に感じる
両方持つのが理想だけど、1台だけなら…
フレンチ料理や洋食中心の方はストウブ、和食・炊飯中心の方はバーミキュラ。これが私の結論です。迷ったままどちらか選ぶなら、料理のジャンルで決めてください。
よくある質問
Q. バーミキュラの「オーブンポット2」と旧モデルの違いは?
2024年に登場した「オーブンポット2」の最大の変更点は蓋がセルフスタンドになったことです。
旧モデルは蓋を置く場所に困りましたが、新モデルは蓋を立てて置けます。価格はやや上がりましたが、実用性が大幅に向上しています。これから買うなら新型(オーブンポット2)がおすすめです。
Q. 両方持っている人はどう使い分けている?
料理によって使い分けるのが一番です。
私の場合は「ブフ・ブルギニョンはストウブ、白米と無水野菜スープはバーミキュラ」という使い分けをしています。どちらの鍋も、
その鍋が最も得意な料理があります。
Q. バーミキュラはオーブン使用できる?
できます。ただし温度制限があります。バーミキュラは200℃以下でのオーブン使用が推奨されています。ストウブはロースト料理で250℃程度まで使えるため、高温オーブン調理が多い方はストウブが向いています。
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バーミキュラ オーブンポット2 22cm カモミールイエロー — 最新モデル。セルフスタンド蓋が実用的。無水調理・炊飯にこだわる方に。
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バーミキュラ オーブンポット2 26cm マットブラック — 3〜4人家族でたっぷり作るなら26cm。無水カレー・シチューを本格的に作りたい方に。
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まとめ:鍋は「ライフスタイルの相棒」です
最後にもう一度、整理します。
- フレンチ・洋食の煮込みを極めたい → ストウブ
- 無水調理・炊飯・和食中心 → バーミキュラ
- 両方欲しい → ストウブ22cmをメインに、バーミキュラ18〜22cmをサブで
どちらを選んでも「一生もの」の鍋です。使えば使うほど愛着が増し、料理が楽しくなります。大切なのは「どちらが優れているか」ではなく、「自分の料理スタイルに合った鍋を選ぶ」ことです。

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