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コンフィの脂は捨てないで|プロの活用術7選

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鴨のコンフィや自家製パンチェッタを作ったあと、鍋の底に残る黄金色の脂。「たっぷり残ったけど、これどうしよう…」と、

固まるまで待って燃えるゴミに——そんな経験、ありませんか。

気持ちはとてもよく分かります。

でも、フランスの厨房ではあり得ない光景なんです。その脂こそ、肉が何時間もかけて手放した”旨みの結晶”です。

私自身も、修業を始めたばかりの頃、鴨のコンフィの脂を片付けようとしてシェフに本気で叱られたことがあります。「それは捨てるものじゃない。明日のじゃがいもを最高にするものだ」と。

あの一言で、私の脂を見る目は完全に変わりました。

目次

「もったいない」の正体は、脂を”ただの油”だと思っていること

スーパーで買うサラダ油と、コンフィで残った脂は、まったくの別物です

コンフィの脂は、肉・皮・ハーブ・塩が低温でじっくり溶け合った、

いわば自家製の万能調味料。香りも旨みもケタ違いです。

つまり、これを捨てるのは、調味料を一本まるごとゴミ箱に入れているのと同じこと。

捨てているのは脂ではなく、”あなたの料理がワンランク上がるチャンス”です。

なぜ多くの人が、この宝物を捨ててしまうのか

原因1:「脂=体に悪い」という思い込み

動物性の脂はすべて悪、というイメージ。でも、揚げ物のように大量に使うわけではありません。風味づけに小さじ数杯使うだけで、料理は見違えます。少量を上手に使う脂は、敵ではなく最高の相棒です。

原因2:保存方法がわからず、傷むのが怖い

「常温で置いて大丈夫?」という不安。実は、正しくこして冷蔵・冷凍すれば、驚くほど日持ちします(後ほど詳しく)。

原因3:具体的な使い道が思い浮かばない

これが一番大きい原因です。「使えるのは知ってるけど、何に?」が分からないだけ。

ここを解決すれば、もう二度と捨てたくなくなります。

フレンチのプロが毎日やっている、脂の活用術7選

①【鉄板】その脂でじゃがいもを焼く

まず試してほしいのがこれ。冷めて半固形になった脂をフライパンに溶かし、ひと口大に切ったじゃがいもを中火でじっくり焼くだけ。外はカリッ、中はホクホク、香りは鴨やベーコンの旨みそのものです。フランスでは「鴨脂のじゃがいも(pommes de terre a la graisse de canard)」として定番中の定番。一度食べたら、サラダ油で焼くじゃがいもには戻れません。仕上げに塩、パセリ、刻みにんにくを少し入れるだけで極上の味です!

②【リクエスト】ハンバーグのタネに約10%加える

ひき肉の総量に対して、溶かした脂を約1割。これだけで、焼き上がりのジューシーさが劇的に変わります。赤身がちの安いひき肉でも、脂のコクと香りが補われて、お店の味に近づきます。コツは、脂を一度溶かして粗熱を取り、冷たいひき肉に手早く混ぜること。安いお肉を”ごちそう”に変える、プロの裏ワザです。

※衛生上、必ず冷ましてから使ってくださいね!

③野菜のロースト

にんじん、玉ねぎ、れんこん、きのこ。根菜やきのこを脂で和えて、オーブンやフライパンで焼くだけ。野菜の甘みに動物性の旨みが重なって、付け合わせが主役級になります。

④目玉焼き・オムレツなどの卵料理

朝の目玉焼きを、この脂で焼いてみてください。

縁はレースのようにカリッと、香りは芳醇。いつもの朝食が、ビストロの朝ごはんに変わります。

⑤ガーリックコンフィを作る

皮をむいたにんにくを、弱火の脂で15〜20分コトコト煮るだけ。

とろりと甘く、臭みの抜けたにんにくが完成します。パンに塗る、マッシュポテトに混ぜる、パスタに、と万能。脂をさらに”使い回す”発想です。

疲れた時にはたっぷり食べたくなるはず!

⑥ご飯・パスタ・チャーハンの仕上げに

炊きたてご飯に小さじ1、チャーハンの仕上げに、ゆでたてのパスタに和えて。たったこれだけで、旨みとコクがぐっと増します。

⑦パンに塗る/温かいドレッシングに

溶かした脂を少しの塩と合わせてパンに塗れば、即席のリエット風。ヴィネグレットに温かい脂を加えれば、温野菜サラダがごちそうになります。

【保存のコツ】これだけ守れば長持ち

使い切れない脂は、熱いうちにざるでこして、肉のカスを取り除くのが鉄則です。カスが残ると傷みの原因になります。清潔な容器に入れ、冷蔵で2〜3週間、冷凍なら数ヶ月もちます。こして・密閉・冷やす。この3つで、脂は立派な保存食になります。

今日からできる、はじめの一歩

むずかしく考えなくて大丈夫。今日やることは2つだけです。

  1. 残った脂を、熱いうちにこして清潔な容器へ。冷蔵庫に入れる。
  2. 今夜、その脂でじゃがいもを焼いてみる。

これだけで、「捨てるのが当たり前」だった脂が、「ないと困る」存在に変わります。

あると失敗しない、おすすめの道具

コンフィや脂のじゃがいも焼きには、熱の入りがやさしく蓄熱性の高い鋳物鍋が一台あると本当に重宝します。私も愛用しているのがストウブ ピコ・ココット ラウンド 20cm。低温で温度を保つコンフィには、タニタ デジタル温度計 TT-583があると失敗しません。こした脂の保存には、におい移りしにくく、そのまま冷蔵できる野田琺瑯 ホワイトシリーズ レクタングル深型 Mが定番です。

👉 合わせて読みたい:骨付き鴨モモ肉のコンフィどんなジャガイモでも美味しくなるポテトフライの作り方挽肉を変えるだけで料理の美味しさが劇的アップ!

まとめ:脂は”捨てるもの”ではなく”育てるもの”

コンフィで残った脂は、肉が時間をかけて生み出した旨みのかたまり。じゃがいもを焼き、ハンバーグに忍ばせ、野菜や卵、ご飯にまで——使い道は無限です。いい料理人は、何も捨てません。素材の最後のひとしずくまで、おいしさに変えていきます。

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シェフについて

こんにちは。このサイトでは主に古典的なフランス料理を中心に発信していきます!
フランス料理はなかなか堅苦しいイメージが取り払われないジャンル!
だからこそわかりやすく発信したいと思います。

簡単に僕の経歴が↓
19歳から25歳 
都内の五つ星ホテルに就職
25歳から30歳まで。
渡仏し、ミシュランレストランで働きながら、身体でフランス文化を体験する。
30歳から33歳まで。
都内のラグジュアリーホテルで副料理長を経験する。
現在は都内のビュッフェレストランに勤務。





YouTubeではフランス料理を中心とした家庭でできる簡単フレンチレシピをご紹介!
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