フランス料理といえば
「高級」「敷居が高い」というイメージを持っている方が大半だと思います。
でも本当に本当にそうでしょうか?
もしフランス料理が高級料理というならば、
フランス料理を食べて育っているフランス人全員
お金持ちってこと?
そんなことはないですよね(笑)
私達日本人も、毎日会席料理やウナギ、
お寿司を食べてないですから!
実際、フランス料理店と聞くと、
コース料理やドレスコードを想像して
緊張してしまう人もいるんではないでしょうか?
この記事では、
なぜフランス料理が“高級”に見えるのか?
その理由を、料理人目線でわかりやすく解説します。
1. 宮廷料理として発展したフランス料理の歴史
フランス料理のルーツは、
17世紀のルイ14世時代のヴェルサイユ宮殿にさかのぼります。
西暦でいうと今から1680年くらいです。
2025年の今から考えると345年前!
貴族たちのために考案された料理は、
食材も技法も盛り付けも、すべてが豪華!
「王族・貴族の食事」というイメージが
今もなお“高級感”を醸し出しています。
2. 盛り付けが芸術的で美しい
フランス料理は、
【目でも楽しむ料理】
として発展してきました。
ソースの流し方
色彩のバランス
器との調和…
まるでアート作品のように
一皿一皿仕上げられています。

YU3
このビジュアルの美しさが
【特別感】を感じて
結果的に高級に見えるんだと思います!
3. フルコース文化=特別な食事の象徴
前菜からメイン、デザートまでを順に楽しむ「コース料理」は、
フランス料理の特徴の一つ。
1皿ずつ丁寧に提供され、
料理の説明までしてもらえるスタイルは、
日常とはかけ離れた贅沢な体験です。
この非日常感が「高級=フランス料理」というイメージにつながっています。
4. 専門的な調理技術の高さ
ソースの種類や火入れの技法、
下処理の正確さなど、
フランス料理は料理人の基礎とも言われるほど技術が求められます。
その分、提供される料理は一つ一つが完成度の高い芸術!
「家庭では再現できないプロの味」=「高級料理」としての価値
を感じる理由のひとつです。
5. 世界的な評価とブランド力
ミシュランガイドや世界のグルメランキングで、
フランス料理は常に高評価を受けています。
「美食の国フランス」「世界一の料理文化」としてのブランドイメージが、
料理そのものに価値を与えています。
そのために、
たとえカジュアルなビストロ料理でも
「フランス料理=高級」と感じてしまうのです。
まとめ:高級に見えるのには理由がある
フランス料理が“高級”に見えるのは、
次のような理由が重なっているからです。
- 王族・貴族のために生まれた歴史
- 美しすぎる盛り付けと演出
- 非日常感のあるフルコース文化
- プロの技術が詰まった調理法
- 世界的な評価とブランド力
実際には、フランスには家庭的で素朴な料理もたくさんあります。
でも、その文化や見た目、
体験のすべてが合わさることで、
“特別で高級”なイメージが生まれているのです。
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