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アスパラがいつも残念|フレンチ流”下処理3ステップ”

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スーパーに並ぶ春のアスパラ。

鮮やかな緑、ピンと立った穂先を見て、「今日はちょっといいの買ってきたから、シンプルに茹でて食べよう」とお湯を沸かす。

お供のマヨネーズも買わなきゃ!

さぁ食べよう!

けれど、出てきたのは穂先がしんなりして、口に筋が残るアスパラ。「やっぱり家で茹でると、こんなものか…」と諦めていませんか。

私自身も、若い頃はアスパラを「ただ茹でる野菜」として扱っていました。

けれどフランスの厨房で初めて見たアスパラの仕込みは、まるで別の食材を扱っているかのような丁寧さで、衝撃を受けたのを今でも覚えています。

アスパラは、扱い方を変えるだけで「春のごちそう」になる食材です😋

目次

アスパラが残念になる本当の理由

日本の家庭でアスパラがいつも残念になるのは、料理の腕の問題ではありません。アスパラを「野菜の一つ」として扱っているか、「主役の食材」として扱っているか――その姿勢の違いがそのまま味に出てしまうのです。

フランスでは5月、「アスパラの季節がきた」と街中のビストロが一斉にメニューを切り替えます。マルシェに並ぶ太い白アスパラは1本300円以上することも珍しくない。だからこそ、剥き方も茹で方も冷まし方も、徹底して丁寧に扱われるのです。

ちなもに日本で買うともっと高いです!

丁寧に扱うほどに、食材は本来の姿で応えてくれます。

失敗の3つの原因

原因1:下処理を省いている

根元のかたい部分を「ポキッ」と折るだけで終わっていませんか。それだけでは筋っぽさは取れません。アスパラは穂先から根元にかけて段階的にかたくなり、表面の皮にも繊維が含まれています。根元を折るだけで満足してしまうと、口に残る筋の原因をそのまま茹でることになるのです。

原因2:茹で湯がただの塩水

1Lの湯に塩ひとつまみ――これではアスパラの甘みは引き出せません。フランス料理ではアスパラを茹でる湯には、塩・砂糖・ときにはレモンを加えるのが定番です。あとバターも入れて茹でます!塩分濃度が低いと、アスパラの細胞から水分と一緒に旨味が抜けてしまい、結果として水っぽくぼやけた味になります。

原因3:茹で時間と冷まし方が雑

太さに関わらず一律で茹で、冷水にずっと浸けっぱなし。これでは穂先がクタッとして、味も水っぽくなります。「一度に氷水へ放り込んでおけば安心」と思いがちですが、これがアスパラを台無しにしている最大の犯人だったりするのです。

失敗の9割は、火を入れる前の段階で決まっています。

フレンチ流の解決3ステップ

ステップ1:皮むきは”下半分まで”丁寧に

根元1cmを包丁で水平にカット。そこから上に向かって、長さの下半分をピーラーで薄く皮むきします。Y字型のピーラーがあると、アスパラの曲面に沿ってスッと滑り、無駄なく剥けるのでおすすめです。

私はフランスの厨房で、毎日数十本のアスパラを剥く役目を与えられたのですが、最初は時間がかかっても、慣れると1本15秒で剥けるようになりました。「剥いた皮は出汁に使うんだ」とシェフに言われ、無駄なく扱う姿勢を学んだのも、今となっては良い思い出!

ある星付きレストランでは、オーダーが入ってから皮剥きをして調理開始でした(まさに戦場のような忙しさもよき思い出)

👉 道具: OXO アスパラピーラー(Amazon)
アスパラの曲面に刃がフィットする小型Y字ピーラー。1本15秒で剥けるようになります。

ステップ2:茹で湯は”塩・砂糖・レモン、そしてバター”

1Lの湯に対して、塩10g(小さじ2)、砂糖5g(小さじ1強)、レモンスライス1枚、バター。これがフレンチの「アスパラの茹で湯」の基本形です。

  • :野菜の細胞から旨味が抜けるのを防ぎ、下味をつける
  • 砂糖:アスパラ本来の甘みを補強する
  • レモン:緑色を鮮やかに保ち、香りに奥行きを与える
  • バター:香りがさらに良くなります!

「茹で湯にここまで?」と驚かれるかもしれませんが、ここを変えるだけで、出来上がりの甘みと色が驚くほど変わります。

👉 道具: ル・クルーゼ ココット・ロンド 22cm(Amazon)
湯の温度が安定するホーロー鍋。茹でムラが出ず、塩分濃度も均一に保てます。

ステップ3:太さで時間を変え、氷水は”30秒だけ”

細いアスパラなら2分、中太なら3分、太いものは4分が目安。穂先がしんなりする手前で引き上げます。ボウルに氷水を用意しておき、茹で上がったアスパラを30秒だけ浸ける。すぐに引き上げてキッチンペーパーで水気を拭く――これで色も食感も最高の状態でキープできます。

氷水に長く浸けるのは「色止め」と思われがちですが、実際にはアスパラが水分を吸い、味がぼやけ、食感も損なわれてしまいます。フレンチでは「冷ます」のと「水を吸わせる」のは別物として、徹底して使い分けるのです。

プロの仕事は「派手な技」ではなく「面倒を省かない丁寧さ」です。

今日からできる具体アクション

今日のスーパーで揃えるもの

  • アスパラ1束(太めの方が失敗しにくいです)
  • レモン1個(カット用)
  • 良い塩(粒の大きい天日塩がおすすめ)
  • バター

食べ方の提案

茹でたてのアスパラに、ひとかけの発酵バターと粒の塩、好みで黒胡椒。それだけで春のフレンチのオードブルに早変わりです。物足りなければ温泉卵を添えて、黄身を崩しながら絡めて食べると、ソース・ミモザ風になります。

👉 仕上げに: よつ葉 発酵バター 食塩不使用 450g(Amazon)
北海道の生乳を乳酸菌で発酵させた、香り高い発酵バター。茹でたてアスパラとの相性は格別です。

道具とひと手間は、その日だけでなく、これから先の食卓を変える投資です。

まとめ

アスパラを「ただの野菜」として扱うのか、「春の主役」として迎えるのか。下処理3ステップを意識するだけで、家のキッチンが少しビストロの厨房に近づきます。

  1. 根元1cmカット+下半分の皮をピーラーで剥く
  2. 1Lに塩10g・砂糖5g・レモン1枚の茹で湯
  3. 太さ別に時間管理、氷水は30秒だけ

YouTubeチャンネル「French Kitchen(@frenchkitchen)」では、実際にアスパラを剥いて茹でる手元を動画でご覧いただけます。ピーラーの角度や、湯から引き上げるタイミングなど、文字だけでは伝わりにくい部分も映像で確認できますので、ぜひ次の動画もチェックしてみてください。

旬は短いです。アスパラがスーパーに並んでいる今のうちに、ぜひ試してみてくださいね。

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シェフについて

こんにちは。このサイトでは主に古典的なフランス料理を中心に発信していきます!
フランス料理はなかなか堅苦しいイメージが取り払われないジャンル!
だからこそわかりやすく発信したいと思います。

簡単に僕の経歴が↓
19歳から25歳 
都内の五つ星ホテルに就職
25歳から30歳まで。
渡仏し、ミシュランレストランで働きながら、身体でフランス文化を体験する。
30歳から33歳まで。
都内のラグジュアリーホテルで副料理長を経験する。
現在は都内のビュッフェレストランに勤務。





YouTubeではフランス料理を中心とした家庭でできる簡単フレンチレシピをご紹介!
https://bit.ly/2XEAQuu

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