日常にフランスの風を。テーブル習慣と暮らしの美学
フランスに住んでいた頃、印象に残ったのは“食卓の時間”をとても大切にする文化でした。
料理があるだけじゃない。
器やカトラリー、季節の彩り、家族との会話——すべてが「食」を構成する一部のようなんです。
今回は、そんなフランス流のテーブルライフから、
日本でも真似できるヒントをお届けします。
食卓を“準備する”という文化
フランスの家庭では、ごはん前に必ずテーブルを整えることが当たり前。
カトラリーの向き、ナプキンのたたみ方、
お花やキャンドルも大事な演出のひとつとなります。
✅ Chef’s Point
・ランチョンマットでもOK
・ナプキンや小さなグラスで雰囲気アップ
・カトラリーは斜めに重ねず、左右に揃えるだけで美しく!
季節を“テーブル”で感じる
春には白アスパラとローズ色のロゼワイン。
夏はハーブ香る冷菜、秋はジビエと赤ワイン、
冬は煮込み料理に重厚な器——
季節を感じるのは食材だけじゃなく、食卓全体
写真や器を変えるだけでも、季節の気配を取り込めます!
✅ Chef’s Point
・春:白やベージュ系の器+グリーン
・秋:木製のカトラリーや深皿であたたかさを
・小さなキャンドルや季節の布で季節感を演出
3. フランス式 食材ストック術のコツ
市場で買った旬の食材は**“使い切る前提”で保存する**のがフランス流。
冷凍せずに、次の2〜3日の料理で使い回すのが基本です。
保存のポイント
- チーズ → 紙に包んで冷蔵
- パテやリエット → 小瓶に小分けし、ワインのつまみに
- 根菜やハーブ → 土付きのままor湿らせた布にくるむ
✅ Chef’s Point
食材に「居場所」をつくると、無駄なく使い切れる。
たとえば「週末のパテセット」みたいにテーマを作って使うと楽しい!
まとめ:食卓から始める小さなフランス
完璧じゃなくていい。
お気に入りの器と、旬の食材を使った一皿。
そしてそれを囲む、ほんの少しのこだわり。
それだけで、日常が少しだけ“フランス風”になります。
✨次回予告
次回は「ベルナルドとクリストフルで作る、
春のテーブルコーディネート」
器好きさんはお楽しみに♪
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